4月の法改正に伴い、実務者向けに「省エネ基本知識」のポイントを解説してまいります。
今回は、S造共同住宅の充填断熱に関する省エネ基本知識についてです。
以下の図1・図2をご覧ください。
図1

図2

図1は、階間のH鋼の梁部分です。この部分に断熱被覆を施さない場合、熱橋になり、
省エネ計算した場合、大きく省エネ数値が悪くなり基準不適合となります。
そのため、図2のように、H形鋼に断熱材を吹付することが求められます。
この対処は、階間に限らず、外壁側の梁桁が外気に接するすべての箇所で必要となります。
被覆断熱材は、繊維系でもよいのですが、結露リスクも考慮すると、吹付断熱材が宜しいかと思います。
(なお、当社では、結露・カビリスクの可視化、非定常計算サービスも承っております)
共同住宅・戸建て住宅でS造の場合は、この熱橋対策が重要なポイントになります。
外断熱であれば、バルコニー部分のところに注意して頂ければと思います。
次回は、意匠デザインによる大開口部住宅・非住宅における省エネ基本知識について掲載いたします。
